重岡大毅10000字インタビュー『裸の時代〜僕がJr.だったころ〜』を読んで
"7人"にもっとも強くこだわっていたと言われる男の本心とは…?
見出しに書かれたこの文字を読んで、次のページに進むことを躊躇った。今まで公開されてきた4人のインタビューで語られた重岡くんが"7"にこだわっていたこと。自分のことをあまり語らない重岡くんの口からそのことについて遂に触れられるのかと思ったら、言い方が悪いけど、楽しみだとも、怖いとも思った。
私みたいな新参者が、と何度も思ったけど、自分が読んで感じたとこは文字に残したかったから残す。ボキャブラリーも文才もないから、文章ぐっちゃぐちゃだと思います。無理だと思ったら、そっと画面を閉じてください。
一通り読んだ感想は「ああ、これが重岡くんなんだ」ということ。
正直、読み終わってからいろいろとピンと来なかった部分もあった。でも、これを書き始めるまでにいろんな媒体を見直して、新しい媒体を見て、その場ではピンと来なかった点が、だんだんと線になって繋がって行った気がした。気がしただけ。ほんのちょっとだけ。
重岡くんっていろんな意味で掴めない人だと思ってて。メンバーも言うように、本当に何に対しても真面目で、ザ・アイドル。生活感がないわけじゃなくて、プライベートなこともあれやったこれやったっていろいろと話してて、でも本当の意味での "自分のこと" は話さない。未知。アイドルは自分には手の届かない、それこそ掴めない存在でいてほしいと思っている私にとって重岡くんは理想のアイドル像なのかもしれない。でも、ふとした瞬間に、こっち側だと思う瞬間があって。それを一番感じたのは、この言葉から始まった彼の生い立ちだった。
「俺はけっこう隠してきたんで、自分のこと。あんまり、本音を出すん嫌いなんですよ。今日は、正直に話そうかなって思ってます(笑)」
最初にこの文章を読んだとき、期待からか"7人"にこだわったことを話してくれるのかとばかり思っていた。私の勝手な思い込みで『今日は、正直に話そうかなって思ってます(笑)』の意味が頭の中で変わってしまっていて、"自分のこと"の意味、それにちゃんと気付いたときはすげー恥ずかしかった。馬鹿だなって。浅はかだったなって。でもその勘違いを経たから、ちゃんと自分の中で整理して、ストンと落ちてきたのかもしれない。
たまにこっちが心配になってしまうようなクソ真面目な青年は、かつて流されやすくて、頑固で、でも泣き虫で、いたずらっこだったけど屈折していて、スネ夫タイプだったと言う。なんか、ものすごく人間臭さを感じて嬉しかった。正直。ああ、この人もちゃんと人間だって。当たり前なんだけどそう思って。上手く言葉にできないのがもどかしいんだけど、ずーーーっと真面目なわけじゃなかったんだって。今でもいたずらし放題なのは知ってる。そうじゃなくて、昔から形成された真面目さじゃなくて、本人が言うように"クズだった”自分があるからこそ今の真面目な彼がいるんだと。なんだか妙に安心した。何故かは知らないけど。
そして、流されて流されてきた人が、流されて送ったジャニーズ事務所のオーディションで『あ、これ楽しい』ってものを直感で見つけて、計算で笑っていたわけではなく、本当に楽しかったんだと笑顔で踊って、それがジャニーさんの目に留まって、受かって、今ここまできて。本当に流された先がここでよかったなって。重岡大毅という人間が今ここに立って、グループのセンターに立って、キラキラのアイドルをし続けてくれてよかったなって。今この人を応援できててよかったなって。
「正直、4から7になった経緯に関して改めて考えることは、今までほとんどなくて。自分の中では忘れたいことなんで」
「3人が絶対に必要だから。もちろん、感情的に入れてあげたいって思いはありましたけど。そんな気持ちだけでどうこうできる環境じゃないんで」
「テレビでも雑誌でも、7人よりも4人の方が、ひとりひとりにスポットが当たる。仕事だってグループとして受けたら、4人なら4分の1、7人なら7分の1になるって話もされました……。そうかもしれない。でも、その考えは、僕は絶対受け入れられなくて。7人じゃなきゃダメだって」
「仕事って奪い取るくらいの気持ちがないといけないと思うし、俺は個人としてじゃない、グループとして売れたかったんです。国民的グループになりたいんです。それは半端な想いじゃないんで。そのためには、絶対に3人が必要なんです。だから情やないんですよ、全然。3人が必要やって思ったのは」
「だから、なんか美談にはしたくなくて。情じゃないですもん。そんなん3人に失礼やから」
美談にしたくないと冒頭で語る、インタビュー中のほんの数行。そして終盤で語られる"7人"への想い。ちゃんと語られてたじゃないか。なんで私は一回目読んでピンと来なかったんだ。馬鹿か。
3人を入れることは、ある意味非現実的なことだったのかもしれない。きっと誰もが望んでたことだったと思う。私ですら思った。失礼な話だけど、この発表自体がなにかの間違いだったんじゃないかって思いたかった。3人はどうなるんだ、何故4人じゃなきゃいけなかったのか、7人じゃだめだったのか。7人がよかった。でもそんな夢みたいなことあるのかって。"4人"だと発表がされて、それを覆すなんてそうそうあるもんじゃない。
でもそれを超現実的に捉えて、時にシビアに考えて、そんな気持ちだけじゃない、情じゃない、半端じゃない想いを持って動いて、それがちゃんと届いた。"情じゃない"なんて口ではなんとでも言えるけど、行動に移して、苦しんで、もがいて、あきらめないで、結果"7人"になった。今思い返せばすごいことだな、と。すごいとかそんな陳腐な言葉では済ませられないけど。凡人にはわからないほどすごいことを成し遂げたんだな〜なんて。
照史「4人で何度も話し合ったけど、特に、しげは最後まで7人ってことにこだわってましたし」
濵田「4人が社長や事務所の人に働きかけてくれてるって話を、漏れ聞いたりもしたんです。それでも進展は無くて…。しげに言ったんです。"いろいろ動いてくれとるらしいな。ありがとな。でも、もうムリやろ。俺、別の道探すわ"って。そしたら、しげが、すっげー真剣な顔で"ちょっと待っててください。100%入れないとは思わなくていいと思います。今はまだ、それくらいしか言えないですけど"って」
小瀧「特にしげは、ずっと"7人がいいです"って言い続けてて。たぶん、あのころ僕、誰よりもしげと話し合ってて。"もともと僕たちは7人やから、絶対7人でいこう" "そうやな"って。しげが振り付け師に"7人がいいです"ってひとりで言いに行ったんです。そのあと、僕が呼ばれて。"おまえはどっちがいいんだ?"って聞かれて。"7人です"って」
普通あり得る?あり得なくない?ってことやっちゃったんだよね、ジャニーズWESTって。でもそのシナリオを武器にしない、美談にはしたくない、グループとして、"7人"で売れるんだっていう強い思いが伝わってくるのが重岡くんの言葉で。もしかしたら贔屓目なのかもしれない。でも『ジャニーズに入るまでの生き方、汚点なんですよね』『マジで自分でもクズだったと思います』隠さずに自分で言えること、流されまくった人生があったからこそ今の誰が見ても超真面目な重岡くんがいて、だから説得力がある。人を動かせるだけの説得力が。
もしかしたら事務所も、言い方が悪いかもしれないけど、重岡くんの"策略"に乗ってしまったのかもしれない。捉え方の問題だけど、グループが売れるために、でも裏を返せば自分も売れるため。そのためにはグループとしての知名度、人気がなければ意味がない。個人が先走ってもグループが追いついて行かなければ意味がない。いろんな色とそれぞれの才能、特技を活かして外部で取ってきた仕事をグループに持ってくる。それが最善の方法なんだと。売れるための最善の方法。そう思ったのかな〜っていう勝手な私の推測。実際どうなのかは知らないけど。私の勝手な推測はどうであれ、本当に重岡くんは自分だけじゃなくて、グループが売れることを望んでることはちゃんと伝わった。"7人"を突き通した重岡くんは、本物の頑固者だと思った。我が儘じゃない、頑固。そこが好きだと思えた。
「小中高、全部地元で。この前、急になんか通学路を、もう1回歩いてみたくなって散歩したんです。そしたら、いつの間にか泣いてて。なんか、こじつけなんですけど、無邪気だったあの頃に戻りたくて、濵ちゃんのケータイをお尻にはさんだり、小瀧の頭にかぶりついたりしてんのかなって(笑)」
ここ読んで、実際の情景はわからないけど、ひとりで道を歩いて泣いてる重岡くんを想像したら、こっちが泣きそうになった。もう後戻りはできない、無邪気で石ころを蹴飛ばしてれば楽しい頃には戻れない、決して楽な環境ではない、前に進むしかない。アイドルって儚い。この人が7WESTのセンター、関西Jr.のセンター、そしてジャニーズWESTのセンターとしてどれだけの重圧とプレッシャーを背負ってきたのか、どんな思いだったのかはわからない。でもそれを発散するためなのか、はたまた別の理由かはわからないけど、いたずらして甘えて笑って、それを受け入れてくれる、大事な時に背中を押してくれるメンバーに出会えたから、この人はセンターに立ち続けることができるんだろうな、いつもキラキラな笑顔を私たちに見せてくれるんだろうなってすごく思う。きっと、それがなかったら、強く熱い気持ちだけはもっていても、あんなにキラキラしていられない時があるかもしれないって思ったら、メンバーの存在は本当に大きいんだと思い知らさせる。俺にはメンバーが必要だという気持ちがこっちに伝わってくるのは、ここにもあるのかなって思った。
ここまで書いてきて、やっぱり自分は文章を書くのが苦手だな〜と思いました。たぶん私が言いたいこと、重岡くんみたいにうまく伝わらないなって痛感しました。文才もボキャブラリーもない、別に真面目でもない、ただの一般人。卑屈になってるわけじゃなくて、自分には何か足りないなって。このインタビュー読んで思った。ああ、この人の言葉の説得力…ってまたここで思うわけですよ。そういうところ。
「先を考えて今動くこともある。でも結局、未来のためには今がんばらなくちゃいけない。人は変われるから、過去をずっと後悔してたって未来は変わらない。かなわないかもしれないって未来に不安になっててもしょうがない。未来を変えるために大切なのは今だから。俺はできることをやるだけです」
正直、新参者の私がこんな長文垂れ流したところで反感買うんだろうなと思いながら書いてた。でもこの言葉を思い出したら、過去を後悔してもしょうがないんだと思えて。全てを見ることができなかった過去は変えられない。だから私も今を大切にしようと思った。都合のいい考え方なのかもしれないけど、自分が見たものが全てだと思ってるから。想像でも妄想でもない、今自分が見ている重岡大毅を、ジャニーズWESTを感じたい、応援していきたいって強く思った。たぶんこれからずっと、重岡くんの言葉に良くも悪くも…って言いつつ悪くもってほぼないと思うけど、影響を受けていくんだと思う。単純だから。っていうどうでもいい話。少なくとも上に記した言葉は、私が今までの人生で出会った言葉の中で一番説得力のある言葉だった。歴史に残ってる偉人でもない、私より年下の男の子の言葉。そういえば年下だったね、そんなこと気付かなかったよ、今気付いた。思い出した。それくらい私の中では説得力があった。言葉に年齢なんて関係ないね。はあ〜大好きだ。
「7人でよかったって思う瞬間は……毎日ちゃいますか。何かが起こって、"わっ!7人でよかった!!"って思うんじゃなくて、こうやって7人でいるのが当たり前になっていることが、やっぱいちばん幸せで」「7人で夢に向かって走ってる今が、やっぱいちばん幸せなんだなって思うんです」
重岡くんが強く望んだ"7人"でデビューするということ。このインタビューが掲載されているMyojoが発売される前、なにわ侍のDVDを見て、いろんなことを思い出して泣いた。そして笑った。このインタビューを読んで、またなにわ侍のDVDを見た。10000字インタビューで語られていたことを思い出しながら見たら、見方が少し変わった。こんな言い方していいのかわからないけど、おもしろかった。約10ヶ月を経て、新たに演者の心情を知ることができたから。流星くんと淳太くんのインタビューはまだなので、読み終わったら、またちゃんと見ようと思う。
7人で笑い合ってる姿を見ると、本当によかったと。7人でよかったと。今までのいろんな感情ひっくるめて、これが正解なんだと。これからも、この7人の姿を自分の目に焼き付けたいと強く思えた10000字インタビューでした。キラキラした笑顔、過剰ないたずら、たまに出てくるどこ目線だよっていうコメント、弟っぽいなと思ったらふとした時にお兄ちゃんの顔で微笑んでるとき、かっこつけないといけない曲で楽しさなのかふと笑みが零れるとき、他にも挙げ出したらキリがないけど、改めて、本当に重岡大毅という人が大好きなんだと思いました。好きになってよかった。今ももちろん思ってるけど、きっとこれからもっともっとそう思わせてくれると信じて、重岡くん、そしてジャニーズWESTを応援し続けたいと思う。
TVガイドPERSON「Boy lavable」重岡大毅
重岡大毅は”愛すべきヘンなヤツ”。取材中も「コッテコテやねん、俺」という関西弁のしゃべりで、くるくる表情を変えながら、ひたすら周りを笑わせ続ける。かと思えば…突然、芯をついた言葉をポロリとこぼしたり、ちょっとセンチメンタルな一面を覗かせたり。まるでバウンドした後、どこに跳ねるか分からないラグビーボールみたい。つかみどころがあるようでないような…その予測不可能な空気こそ、彼が人を惹きつける最大の魅力。
—「ごめんね青春!」(TBS系)で”クドカンワールド”を体感していかがですか?思わぬムチャブリが、台本に潜んでいたりもしますけど…。
「本当に周りの役者さんを見ているだけで面白いです。ただ、俺が演じる海老沢ゆずるくんは割とフツーなんですよ。”からくり人形”っていうあだ名をつけられたり、寄り目のシーンがあったりするけど、『一番フツーでいいよ』って言われていて。でも、スベッてもいいから、自分もどこかで思い切ったことをやってみたいなぁっていう欲はあります(笑)」
—時を待っている…と(笑)海老沢は真っ直ぐで、夢中になると周りが見えなくなるけど、重岡くんは周りを見ていそうですよね。
「多分、見ていると思います。だからこそ、めっちゃ気にしぃやし、ある意味、自意識過剰なんやろうなぁとも思うし。周りにどう思われてんのやろって、気にしちゃうというか。だから、最初から『うぇーい、重岡でーす』みたいなテンションでいけず(笑)かしこまってしまうねん。ホンマは男らしくドンと構えておきたいのに、あれこれ考えてしまうんですよ。こうしたら、相手はどう思うかなとか。で、考えるほど、ドツボにハマる」
—でも、すごい明るくて元気な人ほど、真逆の面も強かったりするのかも…。
「それや!(笑)普段アホみたいなことばっかしてるから、差が激しくて目立つねん。考え込む時はコソッと隅っこにおるけど、『元気ないの?』って言われて。ホンマは弱音とか人に見せたくないのに、すぐバレます(笑)」
—ずっとテンション高くはいられないですよね。今回は学園ものなので、ジャニーズ以外の同世代と接するのも新鮮なのでは?
「すごく新鮮。この間、竜星涼くんと鈴木貴之くんとご飯へ行って。2人は芝居論というか、仕事のことをずっと熱く語っていましたね。酒飲んでたんちゃうねんで?(笑)ウーロン茶で2時間くらい真剣に語り合ってて。俺は心にはあっても、作品に懸ける熱とか、あんま表に出さへんから、すごく新鮮に感じました。そういう話を聞けるのも楽しいし」
—極論を言えば、生きている世界が違いますもんね。自分と違うなと感じたことは?
「なんかね、俺のオフってめっちゃオフやねんなぁって。例えば、服にしてもブランドのものをちゃんと着てる子もいたりするやん?そういうのがなくて。なんやろ…。この間、撮影で水に落ちるシーンがあって、濡れてもいいように衣装さんがトランクスを渡してくれたんよ。それが、数々の現場で使われてきたであろうっていう感じので。履いた瞬間、『あ…このゆったり感、好きー!』ってなった(笑)で、衣装さんに『このユーズド感は素晴らしいです。すごく落ち着きます。僕にこれもらえませんか?』ってお願いして。『お前、そんなん履いてるの!?』って錦戸くんに言われそうなくらいのヤツやねんけど、普段でも履いてまうときがあるからなぁ、俺(笑)」
—見かけ云々より、楽なことが重要。
「そう。そこはせめぎ合いなんですよ。トランクスはおいといたとしても(笑)なんやろ…等身大でいたいねん。イヤやねん、自分を飾るのが。それに、最近思うのは何事も狙ったらアカンなと。笑いも、優しさも、人との関係も、何でもそう。狙わずに自然にっていうのが、少しずつ実践できるようになってきたんですよね、最近。やっぱり一番自然体で、一番楽しんでるヤツがいいなぁって。ただ、ライブではカッコよく見せなっていうのもあるから、そこがせめぎ合い(笑)」
—アイドルとして、絶対キラキラしてないといけない場面ですもんね。そこは、気持ち的にどうやって折り合いをつけるんですか?
「結局、自分のためにカッコつけて、『どうや、俺!』ってなるのが一番ダサいと思うねん。でも、人のためにカッコつけるなら別やなって。誰かが笑顔になってくれるんやったら、カッコつけることもイヤじゃないなって思うようになってから、心がスッとしました」
—最初は自分のためだった?
「うん。やっぱりデビューしようと思ったら、必要やから。この世界でやっていくために、勉強そっちのけでやってたりもしてたから、”デビューできへんかったら、どうなんねやろ?”っていう不安もあったし、ハングリー精神もあったし。ある意味、リスク背負ってやってきたから、みんな必死やったんですよね」
—自分のためから、人のために変わったのは、どのタイミングだったんですか?
「デビューしてからかなぁ。その前から感じ始めてたけど、グループができてデビューが決まって、安心したのは大きいと思う。よりナチュラルでいたいって思うようになったし。結局、自分を大きく見せたりするのがイヤやから、そうしないために自分が持っているものの質をもっと上げていくことが大事やなって。そうなれば、別に飾ってることにならへんし、自分でも納得できるしっていう」
—ということは、キャーキャー言われるより、笑ってもらえる方が嬉しい?
「その方が嬉しい。でも、最近は安易な変顔という手段に手を出し始めて(笑)コンサートのMCでカメラに抜かれた時、”あごしゃくれたら、何人笑うやろ”と思ってコソッとやって周りに怒られました(笑)アホやねん、俺。とにかく、くだらないことが好き」
—くだらないことこそ、最高に笑えますし。
「そうそう。何かするなら意味のあることをしたいとか考えてしまうことがあんねんなぁ。昔はそんなことなかったのに。石ころ蹴ってたら1日終わってるみたいな(笑)だって、ホンマ、学生時代はしょうもない妄想ばっかりしていましたからね。蛍光灯を見ながら、もし好きな女の子の上に蛍光灯が落ちてきたら、俺がバッとそれをつかんで『大丈夫か!』って守ろうって考えたり。その『大丈夫か』が言いたぁて、9年間」
—9年は長すぎますけど…(笑)
「1度も、そんなこと起こらへんかった(笑)あと、忘れもせぇへん、高2の時。伸ばした手に頭を乗せて寝ると、起きた時に手がビリビリしびれることあるでしょ?その日は尋常じゃなくしびれてたんよ。自分でもアホやと思うけど、このビリビリのパワーを指先に集めたら、電気が出るんじゃないかと思って。前の席の田中くんの背中に、ニヤニヤしながら指先を向けてましたね(笑)」
—目撃したら、若干心配になるかも(笑)
「そうやろ?(笑)それを話して『アホやな』っていわれるのが好きやったりするんですよね。結局、人と違うことをしている自分に満足しているのかも。これ、重岡調べ(笑)」
—(笑)人と違うって、この世界では大切だけど難しいことですよね。何で自分は人と差別化するか、考えたりもするんですか?
「ある意味、考えないようにしているのかな。絶対的に、考えても一緒やなということってあって。努力しないって意味ではなく、意識を高く持って今しかできひんことを一生懸命やっていれば、自ずと結果はついてくると思うんです。意識さえあれば、街を歩いてる時に何かの看板を見て”これや”って思うかもしれへんし。絶対、答えが見つかる時があるはずやから、そこは大丈夫やと思ってます」
—不安に思うことはまったくない?
「ないですね。それもデビューしたことが大きかったんやと思う。グループに関しても、考え方は同じで。その時にしかできないことを必死でやっていれば、自分たちらしさが出てくると思うんですよ。今はまだまだやけど、これから一人ひとりいろんな現場に出ていって、いろんなものを得て持ち帰ることで強みになるものができてくると思うし。持ち帰ったものが集まっていくのが、グループでもあるんで。あ、この発言、カッコいいやん?(笑)」
—自分で言っちゃいました…(笑)
「これがアカンねん!(笑)」
—グループに持ち帰るというのは、具体的に言うとどんなことですか?
「メンバーに言葉で伝えるのもそうやけど、押し売りになったら意味ない。でも、人って傍から見て、変わったなと思う瞬間があるんですよね。グループでいるとより分かるけど、それを見て他のメンバーが『ヤバイ!俺も負けてられへん』っていう気持ちを持つだけで、持ち帰ったことになるとは思う」
—なるほど。1人が経験したことを伝えて共有すれば、皆のスキルになりますしね。
「グループの強みになりますよね。でも、まだまだ何もできへんからな。前にメンバーが東京のバラエティー番組に出た時、『行ってくるわ!』って張り切って出演したのに、収録でしゃべったんがメロン食べて『おいしい』の一言だけ(笑)やりたいことをさせてもらえへんっていうか…。周りのせいではなく、勝手に自分らができなくなってるだけやねん。そこは、これから頑張りたいところ」
—個人として、頑張りたいことは?
「まずは、当たり前やけどドラマやなぁ。頭の中の大半がドラマなんで。終わった時、『ああしとけばよかった』って思いたくないから、今はミスっても、恥じかいてもいいから全部出そうと思う。あれやっとけばよかったっていうのが、ホンマの後悔やと思うねん」
—『やってしまった!』より、『なんでやらなかったか』のほうが悔やまれますもんね。
「そうそう。あと、ここぞっていう時に前にグッと踏み出す力が欲しい。どうしても考えすぎてしまうとこがあって…。結局、やるしかない瞬間ってくるから、物怖じせず、変に考えず、行動したいなって思いますね」
—ちなみに、考え込むのってどんな時?
「自分の中に溜まってるものがあるのに発散できへん時、ちょっとネガティブな方にいってしまうんですよね。あと、完璧主義すぎるんやろうなぁ。例えば、5時に起きて何か勉強するぞと思ってたのに、6時半になっちゃったりすると、『俺ってヤツは…』ってなるねん。ムダな落ち込みやろ?(笑)いきなり100やろうとするから、アカンのやろな。そこで、時に自分を許すことも必要なんやと思います。同時に、継続する努力も大事やと思う。最近、続けているのは、読む、書く、話す。人とか本を通して、知らない世界に触れると刺激をもらえるから。あと、あんまり言ってないけど、5年後、10年後に花咲かせられるように、今いろいろやってることがあるねん。何かは言わんけどね(笑)だって、『俺、今これ頑張ってます!』って言うのってダサいし、『そんなんやってたの!?』って驚かす方がいいもん」
—なるほど。最後に今、楽しいですか?
「めっちゃ楽しい!だからね、もっともっと生きていたいって思うもん、俺(笑)」
インタビューが終わると、重岡の次の現場まで移動することに。取材が終わっているのに、ロケバスの中ではまだまだ彼の話が続く。とにかくスタッフ皆が素に戻って、ケラケラと笑い続けた。もうサービス精神とか、タレント性とかを通り越して、重岡大毅自体がエンターテインメント。またひとつ、新しいアイドルの形を見た気がした。
2014.03.02「まいどジャーニィ〜」重岡大毅からまいジャニメンバーへの手紙
TO. 大西流星
一番年下やけど、お兄ちゃんたちに負けないくらい、しっかりやってる流星は、ほんまにいつも、キラキラ輝いてると思う。俺はそんな流星が大好きやから、その姿勢を貫いて、これからもお兄ちゃんたちに負けないようにがんばってね
TO. 永瀬廉
甘いルックスでキザなセリフを言ってファンを沸かせる廉。そんなことを自然にやる廉を、実はとっても羨ましいと思ってます。うん。そんなザ・ジャニーズな個性をこれからもいっぱい磨いて、たくさんのファンを魅了してください
TO. 西畑大吾
いつもニコニコな大吾!どんなときも笑顔な大吾!そんな大吾がとても素敵です。いつかは憧れの嵐の二宮くん…も、越えるような存在になってくれることを応援しています
TO. 平野紫耀
彗星のごとく現れて、舞台・映画・ドラマと大忙しの紫耀!スター性があるのに、本人はあまり気づいてないみたい。自分の才能に自信を持って、たくさんの仕事をこなしていってください
TO. 向井康二
康二のほんまにいいところは、人に優しくできるところ。その優しさに僕は実は何度も助けられました。でもただ優しいだけじゃなくて、男らしい闘争心も持っていて影で努力してるよな。日々成長している姿を見て、それが伝わってきます。まいジャニでも一番お兄ちゃんでみんなを引っ張っていこうと思う反面、実は一番甘えん坊な康二が俺は大好きです!「俺も大好きや!」これからもがんばってください!
TO. 金内柊真
がんばれよ!以上です!(笑)嘘や!あるあるある!(笑)
シュッとした顔をしてるくせにお笑いが大好きな金内!一緒に仕事していると、めっちゃおもろいやん!ってなることがたくさんあります。しゃべれるイケメンってめっちゃずるいと思います。たくさんのファン、そして僕にこれからも笑顔を届けてください
重岡「まあこれからね、関西Jr.の中心になってく存在やと思うから、ほんまにがんばってほしい!」
2014.04 WiNK UP「CROSS TALK」小瀧望×中間淳太×神山智洋
中間「『なにわ侍〜』の公演真っ最中ということで、ボクらの東京生活もだいぶ長くなってきましたね」
小瀧「カミちゃん、たまに大阪帰ってない?」
中間「あぁ、あるなぁ。翌日休みの日とか、たった1泊でも帰ったりしてるやろ」
神山「前の『ANOTHER』も含めたら、何回かやったな。実際、家のほうが落ち着きません?」
小瀧「そら、そうやけど。でも面倒くさいやん。新幹線の往復だけでも5時間かかんねんで!?」
神山「でも最近はやってへんよ。だいぶ、東京に慣れてきた。まぁ、ふたりほどやないけどな!」
中間「(思い切り標準語で)やめてよ、そういうこと言うの。染まってないよ」
小瀧「(同じく標準語で)マジ、カンベンしてよ〜。超イヤなんだけど、そう言われるのー。あ、今日このあと恵比寿行っちゃう?」
神山「めっちゃ染まってるやん(笑)」
小瀧「ハハハ。これ、関西の鉄板の流れ(笑)」
中間「本題に入ると、今日の話のテーマは”同情できること・できないこと”だそうで」
神山「あ〜、オレ、望に同情できることあるわ。望、寝坊してプチ遅刻したやんか」
小瀧「そう。集合に10分遅刻とかやってしまうねん」
神山「朝弱いの、めっちゃ同情してまうわ。オレもそうやから。ツラいやんな?」
小瀧「めっっっっちゃツラい」
神山「わかるわかる」
中間「でけへん!そんなふたりには、まったく同情でけへん!ちなみにこのふたり、今回の東京滞在で2回、プチ遅刻やりましたから!」
神山「電話かかってきて”……今、起きました”っていうのをね。あの電話受けるとね”あ、人間ってこんなに早く眠気って吹っ飛ぶんや”って思う(笑)」
小瀧「淳太くん、遅刻せえへんな」
中間「ない!オレ、朝強いし。そこは自己責任やんか。仕事詰まって寝る時間ないっていうんやったらわかるけど」
神山・小瀧「おっしゃる通り。何も言い返せない」
小瀧「そんなこと言ってる淳太くんが寝坊したら、なんて言ってやろう(笑)」
神山「オレは今、そのときを待ってんねん」
中間「ぜ〜ったいしない!」
神山「こっそり部屋に忍び込んで、アラームとめてやろうか」
中間「それでも起きる!オレ”明日はこの時間に起きなアカン”って日は、その時間の直前にちゃんと目覚めるもん」
神山「もはや『特殊能力』ですやん!」
小瀧「マジか!?スゴイな、その体内時計。オレ、たぶんその体内時計ってヤツ、もともと持ってないと思う」
神山「オレは一応持ってると思うけど、たまに電池切れて作動せえへん(笑) 起きたあと、もう1回ゴロゴロする時間がめっちゃ気持ちええねん!」
小瀧「わかる!」
神山「”アカン、また寝てもうたらアカン”って思いながら冒険する感じがたまらんねん」
中間「なんで朝からそんなことで冒険せなアカンねん(笑) さっさと起きればええやん!オレが望に同情したことは昔の話やけどええ?」
小瀧「ええよええよ、何?」
中間「ずっと前、リハのときに、振り付け師さんに望と流星がバッチバチに怒られたの覚えてる?」
神山「あ〜、オレもそれ目撃してた!」
小瀧「覚えてるよ!突然”おい!そこのふたり、位置がちげぇんだよ!”ってガチギレで怒られて。ちゃんと合ってるのに!」
中間「あれね実はオレと照史のほうが位置間違えててん(笑)」
小瀧「せやろ!?オレと流星、合うてたもん!それなのに”ちげぇよ!”って」
中間「あのときは、心の中で”小瀧たち、ごめん!”って謝ってた」
小瀧「その場で言うてよ!」
中間「いや、その勇気はなかった。”オレら、間違ってませんけど?”って雰囲気、かもし出してみた(笑)」
神山「うわ、最悪なお兄さんや(笑)!でも望も、よう”合ってます!”って言わんかったな。オレとか、納得できひんかったら、絶対に言ってしまいそう」
中間「そう。カミちゃんは、そういうとこうっとうしいねん(笑) 前にスタッフさんに”言ってる意味わかるか!?”って怒られて、カミちゃん普通に…」
神山「”いや、わかんないっす”」
中間「次の瞬間、”関西、全員ちょっと来〜〜〜い!”って(笑) もう〜〜、黙っときゃええのに!」
小瀧「オレら、完全に巻き添えくらうっていうね。カミちゃんは、ほんま熱血やわ〜」
中間「おまえは世渡りベタか(笑)!」
神山「うまいかヘタか言うたら、ヘタなほうなんでしょうね(笑) まぁ、それも前の話やからね。今はさすがに、もうちょっと大人になったわ」
小瀧「頼むわ、ほんま。オレが思う、淳太くんの”カンベンしてほしい話”あるよ」
中間「”同情できひん話”が変わっとるやんけ(笑)!まぁ、聞くけど」
小瀧「淳太くんから始まった『男気ジャンケン』! みんなでメシ行ったときとか、食後に淳太くんが”あ〜、オレ、みんなにこのメシおごりたいわ〜”とか言い出すの。そこにみんな”いや、オレのほうがおごりたいわ”って流れになんねん(笑)」
神山「ほんで、みんなで誰がおごるかジャンケン大会が始まんねんけど…」
中間「まぁ、オレが勝てない(=おごらない)(笑) ひとりで全額はキツいから、3人くらいで分けて払うようにしてるけど、それでも勝てない。おごりたいのになぁ(笑)」
小瀧「ボクそれがイヤでね………最近ひとりメシが多い(笑)」
一同「アハハハハ!」
神山「めっちゃ男気ないやん(笑) でもその気持ち、オレもわかる。たまにみんなで行くラーメン屋さんって、最初に会計するタイプやんか。”このシステム最高!”ってうれしくてしゃあないもん(笑)」
小瀧「今のところ、一番おごってくれてるのはダントツで照史くんやな」
中間「”照史に同情する話”や(笑) 東京Jr.で同情するんは安井やな(笑)」
小瀧「舞台中のアドリブコントのくじ引き、謙ちゃんは、ほんまによう当たんねんな」
中間「でもあいつ最近、心臓強なってんねん。スベッても”オレ、やりましたけど?”ってスンッとした顔してる(笑)」
神山「東京のJr.がそんなにがんばってんのに、シゲはあんま当たらへんねん。あいつ、ラクしてるわ」
小瀧「あと流星も1回しか当たってへん。こん中やったらオレと淳太くん、よう当たってるな。カミちゃんもまぁまぁ当たってるし」
神山「オレら3人とも思いっきりスベッて、日生劇場の空調の音、バッチリ聞いたな」
中間「もう地獄よ、あの瞬間。あのコーナーで、くじ引きで黄色いボールが箱から出てくるのを見るたび、だんだん黄色が嫌いになってきた。大事にしていかなアカン、自分のメンバーカラーやのに(笑)」
小瀧「自分たちにメンバーカラーができるなんてなぁ。スタッフさんが決めてくれたんやろ? オレ、ピンクかぁ〜。うーん(笑)」
神山「淳太くんが黄色で、オレが緑」
中間「色の意味とか調べてみてん。黄色は知性の色。シゲの赤はマジメで情熱的、照史のオレンジは明るさ、小瀧のピンクがかわいらしい感じ、カミちゃんの緑は協調性、流星のブルーはクールなカッコよさ、そして濵ちゃんのムラサキは……高貴な色」
一同「………」
小瀧「そこだけはちょっと違うな(笑)」
中間「せやな。あとムラサキには『癒し』っていう意味もあったような気がする」
神山「それやったら、なんかわかるけど」
中間「ね、調べてみると、なんとなくそれぞれに合ってるやろ?」
小瀧「ほんまや。おもろっ!」
中間「自分の色に愛着も沸いてくるしな。というわけで、メンバーカラーにも徐々に慣れていって、7人集まったときの『〜WEST色』っていうのも作っていきたいよな!」
神山「ですね! 絶対、どぎつい濃〜い色になると思うわ(笑)」
2014.04 WiNK UP「CROSS TALK」桐山照史×重岡大毅×藤井流星×濵田崇裕
重岡「今日のテーマは”同情できること・できないこと”だそうです」
桐山「一番同情したんは、昔、流星と小瀧がワケわからんことで振り付け師さんに怒られたこと(笑)」
一同「あった〜〜!」
濵田「WiNK UPのスタッフさん情報によると、3人の対談でもその話が出たそうです(笑)」
藤井「オレと望の位置がちゃうって、めっちゃ怒られて。でもどう考えても、合うてるねん!何が起こってるのか、意味わからんかった」
重岡「しかもその話、さらにスタッフさん情報によると、実はB.A.D.のふたりが位置を間違えてた…が正解らしいです(笑)」
桐山「え、そうなん!?現場では、それすらわからんかった(笑)」
藤井「普段から、オレと望はよう怒られてたなぁ」
濵田「オレとか照史って、そんな怒られた経験ってないよな」
桐山「ないない。関西全体で怒られてるっていうのはあったけど、ピンポイントで…っていうのはなかったなぁ。あと流星の同情ポイント、もう1コあったわ。舞台『ANOTHER』で、流星の”ボブ”っていうセリフがどうしても”ボンッ”に聞こえるってことで、楽屋でひたすら、その”ボブ”っていうセリフだけを練習していた姿」
重岡「うわ、切ないわ〜。長セリフや感情移入の練習とかやったらわかるけど(笑)」
藤井「いやぁ、あの時期のボブは難しかったよ」
重岡「どの時期やねん(笑)冬のボブが言いやすいけど、夏のボブは難しい…とかあんのか(笑)! オレが照史くんに同情できひんところは、照史くんってよう”ダイエットする!”とか言ってるじゃないですか」
桐山「言うてるし、実際ダイエットしてるよ」
重岡「いや……(小声で)食べてる」
濵田「そう!実際にお弁当とかは残したりしてんねん。でもパッと見ると、小さいお菓子とかポリポリ食べてたりする!」
桐山「そうか、オレってそうやったんや。なぁ、ひとつ聞くけど、ヤセたらなんなん? ものすごい基本的な質問で悪いけど(笑)」
重岡「いや正直、オレは照史くんはヤセる必要ないと思う」
藤井「オレもそう思う。ジャニーズって特殊やから、周りがガリガリすぎ…っていうところがあるやん。照史くん、全然太ってへん」
濵田「オレも今まで、照史に”ヤセろ”とか言ったことないで」
桐山「えっ、そうなん!?」
重岡「誰も言うてへんのに、勝手に照史くんは”ダイエットする!”って宣言するから」
桐山「オレ、ダイエットせんでええの!?なんや、そうなんや〜〜〜。ちょっと、ポテトチップスないん!?」
重岡「アカン、調子に乗るタイプや(笑)」
桐山「ハハハ。まぁ、これ以上体重が増えないようには気をつけるわ。あと今回の舞台『なにわ侍〜』で、くじ引いてお題に挑戦する…っていう笑いのコーナーあるやんか。オレ、美勇人に同情した」
濵田「あぁ〜、関西みんなに盛りに盛られて、最終的にゴール見失う…っていうね」
桐山「オレらですら戸惑う状況で、いきなりあんなパス渡されて。ほんま、美勇人に同情するわ(笑)」
濵田「オレは諸星の笑いが好き」
重岡「あ〜。でもあいつのは”勢い頼み”のところがあるからなぁ(笑)」
桐山「オレは萩谷やな。おもろいとかそういうのは置いとくとして、彼はしっかり自分のキャラを見極めてるっていうか。めちゃめちゃ頭の回転がいい子やな…っていうのはわかった」
藤井「本人は積極的に”笑いをとろう”って感じちゃうやんな」
桐山「そこがええねん。あいつはめっちゃ頭がいい!」
重岡「たしかにあいつ、がんばってるな。…あ、濵ちゃんもがんばっとるよ(笑)」
濵田「オレと萩谷、キャラかぶってる!?」
重岡「いや、それはない。Jr.の子たちが目指すんやったら、萩谷選んだほうがええ(笑) 濵田くんが進んでいるのは、いばらの道やからね!」
桐山「マジで濵ちゃん、舞台の中でいじられすぎて、身体と心、ズタズタになってもうてるからな(笑)」
濵田「そやねん。オレ、めっちゃがんばってんねん。でも東京のJr.も大変やと思うで。慣れない『笑い』にムリヤリつきあわされて(笑)」
重岡「せやな。東京やったら、イケメンキャラはそんなんしなくてもええのにな。流星やって、もし東京やったら絶対笑いとかやってへんで(笑)」
濵田「素朴な疑問やねんけど、シゲってイケメンポジションなん?」
藤井「たぶんシゲは、位置づけ的にはそのポジションやねん(笑)」
桐山「そうや。それなのに、いろいろ欲しがるから(笑)」
藤井「シゲのポジションやったら、カッコつけててもおかしないで」
重岡「いや、絶対イヤや、そんなキャラ!これからも、あくまでも貪欲にグイグイ笑いとっていくで(笑)!」
一同「欲しがりやなぁ〜」
濵田「シゲもめっちゃおしゃべりやもんな。照史もおるし、このグループ、どんだけしゃべるやつおんねん」
重岡「でもさ、オレ思うんやけど、例えばオレと照史くんで『しゃべる』っていうキャラがかぶってるとするやんか。でもひとつのグループに、おもしろいヤツがいっぱいおったほうがグループとして強ない?」
濵田「たしかに。おもろくて、損することはないな」
桐山「でもオレとシゲのしゃべりって、ちょっとちゃうねんな。オレは”笑いを取りにいこう”っていうよりは”しゃべりをまわそう”って思うタイプやねん。だからきっと、うまくまわるんちゃう?」
重岡「せやな。だから流星と濵田くん、ちゃんと会話に入ってこんと!」
藤井「難しいわ〜、ほんま(笑) 難しいと言えば、今舞台で東京におるから、雑誌の取材とか東京でやるやんか。必ず”おもろいこと”要求されへん?」
一同「あるあるある!」
桐山「これ、ほんまに『関西あるある』やろ」
濵田「よう言われるのが”何かおもしろいエピソードお願いします”ね。ざっくりしすぎやろ(笑)!」
藤井「だってな、こんなにしゃべらんオレが、ドラマの撮影のときとか、誰よりもよう…照史くんくらいしゃべってましたもん(笑)!」
重岡「そんな流星、想像つかへん」
藤井「周りにしゃべる人がおると、安心して無口になるんですよ。でも東京での撮影はひとりのときとかもあるでしょ?そうすると、ドラマのときとかは監督さんがボクのところに来て、”最後、何かオチをおもしろい感じでね! 期待してるよ!”的な指示を出してくるんですよ(笑)!」
重岡「でもオレら、悲しいかな関西人の血で”よっしゃ!”って気合が入ってまう…っていうね(笑)」
藤井「そうそう。でもこういうふうに扱ってもらえるのって、たしかに大変やけど、武器にもなるなって思った」
重岡「『関西出身』っていうだけで、もうひとつのキャラができあがってるからな」
桐山「それがオレらだけやったらええけどな。世の中に関西出身の人なんていっぱいおるよ。その中で”ジャニーズWESTってほんまにおもろい”っていう実力つけていかな」
濵田「せやなぁ〜。がんばろ!」
重岡「オレら、”笑いがんばろう!”ってめっちゃアツく語ってるけど、これが東京のJr.やったら”歌とダンスがんばろう”って言葉が、まず出てくるんやろな(笑)」
桐山「ハハハ。でも濵ちゃんとか、アクロバットのすごい技を特訓したりしてるやんか。あれはスゴイよな。でも本番前にいつもどこか痛めて、本番では披露できひん…っていう悲しい運命ね(笑)」
重岡「そうそう。で、オレらに”もったいな!”って思われるっていうね(笑)」
濵田「そやねん!前に寝違えて台宙できひんこともあった!同情して〜〜〜(笑)」
重岡「この間、濵田くんが動画見せてくれたけど、誰も人のおらん道場みたいなところで、濵田くんがえげつないくらい高いレベルのアクロバット技の練習してる姿が映ってて。…しかも上半身裸で(笑)」
濵田「あの道場、貸し切ったんですよ。しかもその料金が、驚きの200円!」
藤井「えっ、200円で貸し切れるん!?」
濵田「そう。そこで練習したアクロバット技、今回はちゃんと舞台で披露できてますよ!」
桐山「ついに…やな。おめでとう!」
藤井「あの濵田くんがやってる技、オレらが挑戦したら大変なことになるやろな。…たぶんどえらい目にあって、静かにどんちょう下がる(笑)」
桐山「濵ちゃん、最近ギターやってたり、何か特技いっぱい身につけてきてるよな」
濵田「そうそう。でも塚ちゃんに言われた言葉が忘れられない。”芝居も歌もギターもアクロバット、濵ちゃん、なんでもできるじゃん! でも……あんまり目立たないよね!”って、あのよく通る声で(笑)」
桐山「塚ちゃん自身は、まったく悪気無く、本人的には濵ちゃんのことホメてるつもりやったと思うで(笑) でもあの声、たぶん新橋駅くらいまで届いてたと思う。OLさんとか振りかえってた(笑)」
重岡「濵田くん……同情します(笑)」
濵田「ただね…塚ちゃんの言う通りって、自分でも認めちゃう。だからもっともっと成長せなってやる気にもつながるし」
重岡「ほんま、濵ちゃんだけやなく、メンバー7人全員ががんばらな!」
藤井「この7人って、最近はよう一緒に活動してたけど、B.A.D.、7WEST、濵田くんとしての時代が長かったから、これから『ひとつのグループ』としての意識にならないとな」
重岡「わかる! B.A.D.の照史くん…じゃなくて、同じグループのメンバーの照史くんやもんな。ジャニーズWESTっていうグループへの愛も、これからどんどん深くなっていくんちゃう?」
濵田「そうか〜。しみじみするな」
重岡「散々一緒におったけど、これからはさらに、今まで知らんかった部分とかも見えてくると思うし」
桐山「オレはもう、全部さらけ出してるけどな(笑)」
濵田「きっと、今までやったことない新しいこととか、いっぱいあるんやろな」
桐山「ほんまに、やっとスタートラインに立てるわけやから。1日も早く、世の中の人に7人の顔と名前を覚えてもらいたいよな」
濵田「ほんまや! みんなも何か特訓したいときはオレに言って。200円で道場貸し切ってあげるから(笑)!」
2014.04 POTATO ジャニーズWEST「この世界へ入ったばかりの僕へ」②
濵田崇裕
これから先
「優しいね」って言われることが多いけど、
その言葉に甘えちゃダメやで。
優しさを間違えると逆に
人を傷つけてしまうことがあって、
相手が言いたいことを言えなくなるから。
優しいだけじゃダメなんだってことを
頭に入れておくように。
あとレッスンが楽しくて、
はしゃぎすぎて何度も
うるさいって怒られるから注意な(笑)。
楽しむのはいいけど、
仕事であることを自覚するように。
これから10年、
楽しいことばかりではないけど
落ち込んだときは
仲間が全力で笑かしにきて、
救ってくれる。
だから安心してええよ。
デビューの夢、
仲間や応援してくれるファンの人たちが
いつも近くにいてくれたおかげで
かなう日がくる。
だから、感謝の気持ちは
絶対に忘れたらアカン。
これから精いっぱい頑張ることで
恩返ししていくから、
それは任せておいてな!
おまえ、相変わらずチビやなぁ。
140cmないもんなぁ。
でも、まだ想像できてへんかもしれんけど、
10年後にはデビューしてんねんぞ。
デビューっていう一番大きい目標を
ちゃんとつかめてるぞ。
これから何度も辞めようと思う日がくるけど、
おまえ、辞められるもんなら辞めてみろ!
ホンマに好きなもん捨てるって
めっちゃ勇気がいるし、
辞めたら後悔しかせえへんぞ。
最後までやれ!
…あ、でもそのデビュー直前には
一番の挫折が訪れるかもしれんな。
けど、そのどん底を見たから
もう上がるしかないって思えた自分が
今ここにいる。
またひとつ強くなれたよ。
自分を、仲間を、信じて。
ファンの人をたくさん不安にさせるやろうけど、
そんな応援してくれる人を
第一に考えて仕事をしなさい。
オレらはファンの人に恩返しして
なんぼの仕事やってことを
絶対に忘れるなよ!
これからデビューするまでに
とても長い年月がたつし、
ホンマにキツイこともいっぱいある。
辞めようって考えることも
何度も出てくると思います。
でも、努力は必ず報われるってことに気づくから。
その日まで絶対あきらめずに頑張ってください。
あと、何があっても周りへの感謝を忘れるな。
オレは長男やし、
家族に期待されてる部分も多かったと思う。
そんな中で、いつまでも不安定なJr.の状態は
両親にすごく心配をかけるはずやから。
そして、ファンの方をめちゃめちゃ大事にしろ。
他人の夢をこんなに応援してくれるなんてこと
絶対ないんやから。
今いっぱいもらってる愛をしっかり感じろ。
これからオレがたっぷり恩返ししていく。
最後に、ひとつ。
おまえやったらできる!
デビューをつかみ取る日まで
全力で駆け抜けてくれ!!
どうも、未来の僕です。
この世界に入ったばかりのころのおまえは、
人と話すのが嫌いで
めっちゃトンガってて
ツンツンしてて。
今がおまえの人生の中で
間違いなく一番やんちゃくれの時期。
でもな、心配しなくても大丈夫。
おまえのその人嫌いはすぐに解消されて、
周りの人たちへの
感謝の気持ちでいっぱいになるから。
ただおまえは、一見ツンツンしながらも
自分を応援してくれてるファンの人のこと、
いつもめっちゃ大事に思ってるよな。
その気持ちは未来になっても
少しも変わることはないで。
あと、のどが弱くてこの先何度も
声をからしてしまうことになるけど
だんだん鍛えられて
強くなっていくから恐れなくていい。
目の前の仕事を
そのまま全力でこなしていけよ!
2014.04 POTATO ジャニーズWEST「この世界へ入ったばかりの僕へ」①
マジでジャニーズ事務所に入ってくれて
ありがとう!
この先、何度も心が折れそうになることもあるけど、
デビューするんだって気持ちは
一度も揺らぐことはなくて。
その気持ちの強さにも感謝している。
おまえにはすてきな未来が待ってるからな!
慣れないながらも人と積極的に話す姿勢は正解やで。
仲よくなったその人たちとは
今も続いてる。
ただ、勉強とか楽器とか、
やっておけばよかったと思うこともある。
ビビリやから失敗することを恐れて、
挑戦しなかったことは悔やまれるな。
10代なんて失敗してなんぼ。
若いうちの失敗は財産になるんやで。
それと、
ファンの人の前でヘンにカッコつけなくてもええよ(笑)。
オレのありのままの姿を見たいと思ってくれる、
その個性を好きになってくれる、
ホンマにすてきな人たちやから。
ありがとうの気持ちを忘れずに、
おまえのがむしゃらな姿を見せていけ!
12歳のときのおまえ、
めっちゃ初々しい顔してんなぁ。
でも5年半後にはその初々しさ、
見事になくなってるで。
あとおまえ、山田涼介くんみたいな
アイドルになりたいんやろ?
残念ながら未来でもあんまり
山田くんには近づくことはできてない。
でも大丈夫。
「オレはオレでいい」って
思えるようになるから。
”高校生になってもデビューできへんかったら
この世界を辞めなアカンかも…”
そう思って毎日必死で祈ってるよな。
心配しなくても、
ちゃんと明るい未来が待ってるで!
それはどんなときも支えてくれている
ファンの人、メンバー、
そして家族、親友…
周りの人たちがいてくれるおかげ。
感謝の気持ちを忘れずに。
自分を信じて進んでいけ!
サッカーがやりたくて
レッスンがイヤやなって思ってるやろうけど、
おまえがやるべきなのはレッスンや。
早く気づいて、やる気出せ!
それと、コントで透け透けのタンクトップを
着るのがイヤって泣いたけど、
堂々と着ればええねん!
その経験はいつか実を結ぶから。
それを着たことで得た度胸は、
『ミス・パイロット』の収録での
「アドリブでおもしろくボケて」っていう
急な注文にも対応できることにつながった。
ムダになってへんよ(笑)。
オレたちはファンの人の
応援なくしては成り立たないもの。
そのありがたさや温かさは
これから本当にたくさん感じることになる。
デビューが決まったとき、
まるで自分のことのように号泣してくれた人が
たくさんおった。
これからもっとたくさんの人に愛してもらえるように
オレも頑張るから、
おまえも今、目の前にいるファンの人たちを
大切にしろよ。